カゴメは神奈川県と「災害時における応急物資の取扱いに関する協定」を27日締結した。神奈川県内で地震や風水害などの災害が発生し、災害救助法が適用された場合に野菜ジュースなど応急物資を供給する。県民の生活の早期安定を図る。
災害時に設置される神奈川県災害対策本部が応急物資を必要と判断した場合、カゴメが県へ物資を供給し、栄養バランスの乱れがちな被災時に県民の健康を支える。
東日本大震災以降、帰宅困難者や被災者のための備蓄用として利用できる食品が注目されている。同社は野菜飲料が日常生活の健康だけではなく、災害時の非常食として栄養バランスを整えるとして、野菜飲料を災害時に備えることのできる“野菜の保存食”として提案している。
具体的な取り組みとして、「野菜一日これ一本」の190g缶の賞味期間を、従来の2年(開封前)から3年6カ月に延長し、災害時の備蓄品という新たな需要の高まりに対応している。賞味期間の延長によって、各自治体、企業、家庭の備蓄品としての購入実績も増え、商品の今年4〜7月の売上げは前年比で約2倍となった。