「香港ギョーザ」のヨコミゾ、国内原料、国内生産を貫く
ヨコミゾ（さいたま市、横溝泰三社長）の本社事務所横にある冷食工場は餃子と焼売のラインが２ラインずつ。餃子は生協向け、特にコープネット事業連合の共同購入で売れ筋上位の「香港ギョーザ」が主力。今でこそ国産原料、国内生産がもてはやされているが、20年以上も前から一貫して国内産原料を使い、味を変えずにきた稀有なメーカーでもある。
�＼�形機からトレーに入れ
られて繰り出される餃子
香港ギョーザは東亜工業製とトーアダイイチ製の成形機を使用（焼売は大英技研製）。計３台の成形機から次々と繰り出される餃子はトレーに整然と並べられ、ベルトで蒸し工程に送られる。６〜７分蒸した後、自動で東洋製作所製のトンネル式フリーザーに送られ、約22分で急速凍結する。凍結後は人の手でトレーから取り出してバラし、検量へ。トレーは洗浄して再使用するが、一定の使用回数になると廃棄する。
香港ギョーザの標準タイプは１個18ｇ、30個入り。包材に充填後、金属検査装置に通し、最後に手作業で箱詰めし、保管庫に送る。
�Ｅ犒觚紂�餃子をトレーから
取り出し、検量へ
�⊂�した後、トンネルフリーザーへ
発売から20年以上経つが、豚肉、キャベツ、玉ねぎ、にんにく、しょうが、にら、皮の小麦粉も含め、調味料以外はすべて国産原料。化学調味料、保存料、着色料も使わないため、味にごまかしが利かない。
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そのため、ヘビーユーザーからはごくたまに味の違いについて指摘を受けることもあるらしく「何十年も味を変えないというのはかなり難しい」（島崎幸司営業・製造部統括本部長）ようだ。だが「一口目のインパクトが比較的少ない代わりに、何個でもついつい口に運んでしまうのが香港ギョーザの最大の魅力」（同）と、一方で自信ものぞかせている。
（次号に続く）