日東ベスト（大沼一彦社長）は山形市漆山の立谷川西工業団地に山形工場（仮称）を新設する。３年前に同団地から撤退した日立工機山形の敷地約６万5000�屬鳩�物３棟（２階建て２棟、平屋１棟）を買収、既存の建屋を活用して冷食工場に改装する。フロン対策を講じた工場設備を導入する。
生産体制整備の一環でもある。同社は山形県内に７つの製造拠点を持つが、古い工場もあり、既存工場の稼働を止めずに生産設備の更新や環境対応を進めることは難しかった。今回、新たに広大な製造拠点を取得したことにより、生産品目の移し替えなどを行い、既存工場も順次改装できるようになる、と同社では期待している。
４月からの第１期工事では２階建て２棟の１階部分合計約１万に新規設備を導入して10月の完成を目指す。ハンバーグとハムカツそれぞれ年間4000〜4500ｔの生産能力をもつラインを設置し、他の工場からの生産移管も行う計画。
５年以内に順次残りの建物も改装する。
大沼社長は「５年後には完成形のビジョンを示したい」と語っている。既存スペースの延べ床面積は２万6000�屬搬腓�な規模であることから、新工場は同社の主力工場の一つになる規模。同社の山形配送センターが近距離にあるのも強みのひとつ。