音声認識システムで生産性6割向上

 アイルランドの乳製品・栄養食品メーカー、グランビアは音声中心型物流ソリューション「Vocollect Voice」(ヴォコレクト製)の導入により、60%を超える生産性と正確性の向上を達成したという。入庫作業や格納場所の変更などで業務効率が大幅に改善したほか、返品による返金請求件数が45%減少し、それに伴う費用も削減された。
 車両への積荷や降荷プロセスにも音声を活用し、ハンズフリー、アイズフリーの特性によって、作業員は手を休めて画面を確認したり、ボタンを押したりすることなく、音声で指示を聞きながら積荷を正確な場所まで移動することが可能になった。
 積荷業務スピードを確保したことにより、グランビアの倉庫一棟の1時間当りの処理能力が160ケースから260ケースにまで改善された。これに加えてピッキングの生産性は1倉庫当り60%〜95%の範囲で改善され正確性は75%向上した。
 グランビアのサプライチェーン担当マネジャーであるジョン・ミー氏は「『Vocollect Voice』の導入による改善でもたらされた最も大きなメリットは、顧客からの信頼性が大きく向上したこと。今ではいつでも、受注と出荷履歴のレポートを迅速に作成でき、注文の品が、間違いなく、時間通りに到着できるようになった。音声ソリューションの導入なしでは、当社の今日の成功はありえなかった」と述べている。