シンガポールのカレーチェーン店に出資

  人気メニューのモンスターカレーコンボ

 讃岐うどん専門店「丸亀製麺」を運営するトリドールHDは日本式カレーチェーンをシンガポールで展開する現地企業に出資し、グループ会社化する。世界6000店舗戦略の一環。
 新たにグループ化するのはMC GROUP PTE.LTD。「MONSTER CURRY(モンスターカレー)」店をシンガポールで12店舗展開している。シンガポールでは日本式カレーが寿司やラーメン、うどんに続くポジションを確立している。その市場規模は43億円に上り、モンスターカレーはトップシェアを獲得する。しっかり煮込んだルーの濃厚な味わいと、大皿でシェアできるボリューム感、辛さを5段階で選べることが人気の理由。
 トリドールは店舗運営や新規出店のノウハウを提供し2025年までに20店舗に増やしたい考え。日本式カレーはアジアで認知度が高いのに寿司やラーメンに比べて競合店が少ない「魅力的なマーケット」(同社)だとして、香港や東南アジアへの進出も検討するという。
 トリドールは海外出店やM&Aなど海外投資を拡大しており、「2025年度までに世界6000店舗体制の実現をめざす」としている。現在は1600店舗以上。

シンガポールで多店舗展開するモンスターカレー