車両入退の自動管理、ETC認証とカメラで実現

 古野電気(兵庫県西宮市、古野幸男社長)は、工場や物流施設における業務車両管理をパッケージ化した車両入退管理サービス「FLOWVIS(フロービス)」を4月20日発売する。東京ビッグサイト(東京都江東区)で9日まで開催中の「第11回オフィスサービスEXPO」に出展している。

 工場や物流施設での車両入退を自動で管理するサービス。ETC車載器による認証に、カメラによる車番認証を加えることで、車両を確実に検知・識別する。

 工場や物流施設では多くの業務車両が入退場し、24時間の入退管理が求められる。同社ではこれを省人化・省力化するために、車両識別で信頼性の高いETC車載器による車両入退管理サービスを提供してきたが、ETC車載器が搭載されていない車両や、事前にETC車載器による入退場登録がされていない車両の検知・識別はできなかった。

               入退管理サービスのイメージ

運用の効率化とセキュリティ向上に寄与

 新たに提供するサービスは、カメラによる車番認識を組み合わせることで、確実にすべての車両を検知・識別し、さらなる運用の効率化、セキュリティ強化を実現する。

 車番とETC認証で車両を確実に識別するため、受付での入退場手続きが不要となり、入退場管理がスムーズになる。入退場履歴を自動で記録するなど、守衛コストの削減に加え、接触機会も減る。

 入退場管理に必要な機能をパッケージ化しており、入退車両の画像確認や検索、記録データの呼び出しなど、誰でも簡単に操作することができる。複数の入退場口を一元管理でき、効率的な運用をサポートする。

 サービスは、シャッターゲートやチェーンゲートなど、様々なゲート機器に対応。電光掲示板やパトライトとのシステム連携も可能で、車両ごとに行先の自動表示・誘導や、一目で許可車両の見分けができるなど、運用の効率化とセキュリティ向上に貢献する。