チルド帯商品で競合店と差別化

 セブン-イレブン・ジャパンは大雪や大雨、突発的な集中豪雨など近年の天候不順を考慮し、「天候・気温に左右されない価値ある商品の品揃えの強化」を掲げている。その中心に据えているのが、売上げ好調なチルド弁当、チルド惣菜などの商品群。このカテゴリーでも味やボリューム、価格など他店との差別化を明確にさせる。賞味期限の延長により、機会ロスが大幅に削減でき、店舗側では在庫を多めに抱えることができる。天候不順でも商品の欠品を避けられるとしている。
 秋の新商品として「玉子をのせた!キーマカレー」を発売する。

主菜となる冷凍食品の品揃えを

 冷凍食品の売場について鎌田靖常務は「伸びているカテゴリーであり、今後も伸びていくだろう。注目している」と語る。
 「おかずが2品では物足りない、もう1品ほしい」という主婦の意見が多いというアンケート調査を掲示し、「当社でもそれに応えられるような、食卓に1品出せるような冷凍食品、主菜となるような冷凍食品を充実させたい。イメージとしては当社が専用工場で生産しているような、パックの惣菜を冷凍化できないか、そういう考えで商品開発を進めていきたい」と説明した。
 秋の新商品としてセブンプレミアムに「鶏肉のカシューナッツ炒め」を加える。
 また、冷凍食品の中で売上げが高いのが麺であるとして、「具を加えたい。うどんなら、揚げを加えてきつねうどんにするように、具入り商品に進化させるようなことを冷凍食品でやっていきたい」と語った。

ニーズ高い“焼き魚”を拡大へ

 今後の惣菜展開について、「まだまだ惣菜でできていないのが中華の炒め物。そして、ニーズが一番高いのが“焼き魚”だと認識している」と説明。魚の西京焼きはセブンプレミアムですでに発売しているが、「今後は焼き魚でも展開していき、より拡大していきたい。消費者の“魚は食べたいけれど、調理するのが面倒”というニーズに応えていきたい」と語った。