小田急電鉄と神奈川中央交通は、共同事業でアグリビジネスに参入する。相模原市の周辺エリアをはじめ小田急沿線の農地に展開することで、収益規模の拡大を図り、アグリビジネスに関わるノウハウを蓄積するのがねらい。
神奈川中央交通が神奈川県相模原市緑区城山３−143番外に保有する未利用地3727�屬魍萢僉�小田急電鉄が7200万円を投資して施設を整備し、２社共同で「高糖度ミニトマト」を11月中旬〜翌７月中旬にかけて約19トン生産する予定。生産したトマトは、沿線の小田急系スーパーで販売し、順次小田急と神奈中グループの百貨店、ホテル、レストラン等へも展開する。
生産はICT技術（情報・通信に関する技術）と最新の栽培技術を活用し、成育状況を常時監視・把握。労働負荷を大幅に軽減し、就農者の確保が容易なビジネスモデルを実現している。
両社は「事業展開を通じて社会的課題となっている休耕地問題の解消や就労機会の創出など地域の活性化にもつなげていきたい」としている。
生産、収穫、出荷に関する業務は、小田急電鉄が出資し資本業務提携契約を締結する銀座農園（東京都中央区）に委託する。
銀座農園は高糖度ミニトマトに関するノウハウを有し海外でも事業展開する農業ベンチャー。小田急電鉄では、東南アジアにネットワークを持つ同社と連携し、アグリビジネス以外の海外での事業展開を検討している。