新製品発表、無人化粒あんユニットに自動洗浄機能を搭載

 カジワラ(東京都台東区、梶原秀浩社長)は無人化粒あんユニットに自動洗浄機能を搭載した新製品の「無人化粒あんユニットCATneo(キャットネオ)」を出品する。

 「無人化粒あんユニット」は豆煮からあん煉(ね)りまでを全自動化する。豆の渋を十分に切りながら風味は十二分に炊き込む製法によって、小豆本来の「うまみ・香り」を活かした粒あんに仕上げる。豆煮カゴがいらなくなったことで、バスケットやホイスト(吊り具)を不要とした。豆を移し換える作業がなくなり、カゴやホイストの清掃・洗浄が不要。密閉状態で生産できるため落下菌の心配もない。作業効率と労働環境の改善に大きく貢献してきた。

 今回の新製品は従来機種の性能はそのままに自動洗浄装置を新たに搭載した。ボタンを押すだけで粒あん製造後の釜内を自動洗浄する。特許出願中。展示会では使用中の従来機種を自動洗浄付にアップグレードできることもPRする。

     自動洗浄機能を搭載した新製品の「無人化粒あんユニットCATneo」

分解・洗浄が容易、サニタリー性が向上

 「スプリングレスサニ簡羽根」(特許取得済み)はスプリングレス・ボルトレスに加え、分解・洗浄・組み付けを容易にした新型撹拌(かくはん)羽根。サニタリー性を各段に向上させた。

 羽根の分解・組み付けが簡単に行えるシンプル構造が主な特長。分解・洗浄の作業負担を軽減する。羽根にスプリングがないため、羽根に残さが残らず衛生的。また、スプリングが折れることがないため、異物混入の心配もない。かき取り羽根は食材を焦がさない適度な強さでかき取る。羽根はテフロン製で耐久性が高い。

プレミックス不要のオールインワンバッチ

 ドレッシングやマヨネーズ、ジュースなどの製造工程で活躍する「加熱・冷却乳化機シグマ(Σ)」(特許取得済み)は加熱・冷却を必要とする粘性材料の分散・乳化に適しており、経時変化することなく安定した品質が得られる。加熱・冷却・分散・乳化を一連のプロセスで加工することができるため、無菌化と省エネ・省コストを同時に実現する。

 洗浄が容易な構造にしており、ボタンを押すだけでカッターユニットを取り外すことができる。生産シミュレーションや新商品開発、少量試作に最適な卓上型も展示する。

 このほか、焦げ付き防止、共回り・ダマ解消、生産時間短縮に効果を発揮する「新型加熱撹拌機アルファ(α)シリーズ」(特許取得済み)、豆煮から脱水前まで全自動の「小型製あんラインCASライン」、欧州の味を作るイタリア製アルチザンロボ「多機能クッカーRS」などを展示する。

 会期中は卓上加熱撹拌機でアマンドショコラ、カラメルアーモンドの実演を予定している。
 小間番号は454。