「ストレート製麺法」侵害で提訴

 日清食品ホールディングスと日清食品は、サンヨー食品と太平食品工業に対し、サンヨー食品の一部製品が特許権を侵害しているとして大阪地方裁判所に3日提訴したと発表した。
 日清食品HDによれば、サンヨー食品の「サッポロ一番 オタフクソースお好みソース焼そば」、「同塩カルビ味焼そばレギュラー」、「同ちゃんぽん」など11品が、日清食品の特許技術「ストレート麺製法」を侵害しているとし、特許権の侵害行為差し止めと、同社に対して2億6652万円の損害賠償金を請求している。
 ストレート製麺法は湯戻し時に麺同士がきれいにほぐれ、喫食時にまっすぐになる即席麺の大量生産を可能にし、麺の滑らかな「のどごし感」が味わえる製造技術。
 事前にサンヨー食品と交渉を重ねてきたものの、解決に至らず、やむを得ず提訴に踏み切ったという。