東冷倉、秋山会長「在庫高水準続く」

    秋山会長

 東京冷蔵倉庫協会(東冷倉)の秋山真人会長(東京団地冷蔵社長)は11月29日都内で会見を開いた。1〜10月累計の平均在庫高が前年同期比8.7%増54万1000tと高いことについて「受寄物が動かず、在庫高水準が続いている。11月になっても相変わらずの動き」とし、その要因を「冷凍食品など加工食品の入庫が増えている。加工食品は容積が(原料に比べ)4〜5倍とかさ高で、庫腹を圧迫する」と説明した。

 来春以降の庫腹動向については「不透明」としたうえで、「3〜5年周期で受寄物の増減がある。現在ピークにあると捉えている。その後の動きを会員各社が心配している。そのため投資の意欲がわきにくい。それ以前に東京周辺は新設の余地がない」と語った。

 「物流の効率化が不可欠」とも指摘し「荷主、運送業者、港湾関係者らの情報共有、話し合うこと、発信すること、計画的にモノを進めることが肝心」と語った。