中古厨房機器販売大手のテンポスホールディングスは、鮮魚卸・仲卸業者で千葉県を中心に回転寿司店や持ち帰り寿司店、海鮮居酒屋などを展開する�螢筌泪�（千葉県鴨川市、中丸太一社長）の全株式を取得し、子会社化すると発表した。９月11日付。取得価額は非公表。
ヤマトは鮮魚の買い付けから仲卸、加工、販売までを手がける一気通貫のビジネスモデルを強みに、回転寿司「やまと」や鮮魚小売り・持ち帰り寿司「ヤマト水産」、海鮮居酒屋「山傳丸」、観光施設の「房総の駅 とみうら」などを20店舗以上運営している。
ヤマトの売上高はコロナ禍でも好調を維持し、2022年５月期は前期比11.3％増の54億9000万円、営業利益は前期の約３倍となる３億7300万円と大幅な増収増益だった。
テンポスはステーキハウス事業のあさくまグループを連結子会社に持つが、今回の買収で店舗数の拡充と立て直しのノウハウを蓄積し、中堅飲食事業者へのコンサル業務に活用するねらいがある。さらに、飲食事業の業績を伸ばすことで「当社グループがめざす時価総額1000億円の早期達成を実現させる」（同社）としている。
テンポスの24年４月期の連結業績（買収前）は売上高が前期比11.8％増の350億円を予想している。