木村哲郎の「生鮮プロセスセンター製造商品の安全・安心」−17−
精肉PC立ち上げの計画と実施

<2>具体的なセンター仕様商品の確定

 前に進むためには、商品仕様を全社で確定、確認してください。稼動し始めてから、過去に実績のある重鎮、軍曹、伍長さんから「この商品はお客さまには受け入れられない」と騒がれては計画が頓挫します。

AtoZ、AtoXで省力化する

【AtoZ】
○豚ローススライス、しゃぶしゃぶ用

○豚モモスライス

○バラスライス(ハーフカット)

【AtoX】
○豚コマ肉

○豚バラスライス

 原料は前後を交互にして、2枚重ねで脂身を均一化します。
 AtoXを改良して重なる様にしたら、バラスライスも生産可能となりました。
 AtoXYなら指定枚数で重ねて出てきますので問題ありません。

○豚切り落とし

 最初はAtoXで切った肉を3〜5枚取り、両手で馬蹄形に盛り付けましたが、トレーの底面が見える、重量調整の手間がかかるなどの理由で中止しました。現在は2枚の中心を持ち、片手でふんわりと盛り付ける仕様に変更しました。
 ※仕様変更は確実に行いましょう。パートさんは毎日出勤するわけではないし、連絡も3日同じことをしないと伝わりません。それでも頑固な人がいて、最初の指示を頑なに守り通す人もいます。