モバックショウ2015(第24回国際製パン製菓関連産業展)が千葉の幕張メッセで本日18日開幕した。規模は出品社286社、1649小間。小間数、出品社数ともにバブル崩壊以降、最大規模となる。効率を上げ、生産性を高めたいと望むユーザーに応えるため、主力や売れ筋の機械をさらにブラッシュアップし、展示会で初公開する機械メーカーが多い。21日まで。
カジワラのカラメルナッツ用の煮炊撹拌機、生産能力を高めた
機器関連では、愛工舎製作所や関東混合機工業、中井機械工業、ツカサ工業などが安全・衛生・耐久性に優れた新型のオールステンレスミキサーなどを展示。三幸機械やキュウーハン、フジなどはパンや菓子の業態別に合わせたベーキングオーブンを多数取り揃えた。著名講師陣の実演により、ミキシングやベーキング機器を実践的に訴求した出展社も多数ある。
谷沢菓機工業やオサ機械、シービーエムはポンプやテンパリングマシン、成型機などチョコレート製造に必要な一連の設備を展示。チョコレートが出来上がる様子に来場者は関心を示していた。
福島工業はドゥコンディショナーや冷蔵発酵庫、ショコラエージング庫のほか、冷蔵庫を改造したサンドイッチコールドテーブルを初公開している。
大森機械工業や川島製作所、フジキカイなど包装機メーカーは、出来上がったパンや菓子を保護する高い包装機能を訴求している。
初出展のニッカ電測、感度を高めた金属探知機をアピール
効率を上げ、生産性を高めた主力・売れ筋の機械をさらにブラッシュアップし、展示会で初公開する機械メーカーが多い。カジワラが出展しているカラメルナッツ用の煮炊撹拌機は容量を大きくし、能力もこれまでの時間1.5kgから10kgへと格段に引き上げた。
コバードも主力の包あん成形機「ロボセブン」シリーズの最新機種を披露。時間7200個を9600個まで引き上げている。「コンビニ向けのベンダー工場では従来機種で間に合わないため、生産能力の高い機種が望まれていた」と説明している。
ニッカ電測はモバックショウに初出展。こちらも金属検出器の感度を従来機より高めている。「製パン製菓向けに特化した展示会。未知のユーザーと出会う、いいきっかけになれれば」と初出展に期待を込めていた。
製粉や油脂メーカーのブースでは、初公開の原材料や多くのパン菓子店が採用している実績のある素材を使った食パン、ピザなどを試食提案し、入場者を惹き付けている。
実演により、ミキシングやベーキング機器を実践的に訴求、焼きたてのパンを提供している
(写真は愛工舎製作所)
初日から賑わう会場(写真はタニコーブース)