低ランニングコスト軟水装置

 三浦工業は低ランニングコストの全自動軟水装置「MS−F」シリーズを11月1日発売開始した。再生塩を節減する同社独自の「スピリットフロー再生」技術を採用し、さらにマイコンの搭載で複数の再生モードを選択できる。

     「MS−F」シリーズ

 工場ではボイラを多用するが、水に含まれるカルシウムやマグネシウムといった硬度成分がボイラの水管にスケールとなって付着する。一般に、これを防ぐために硬度成分を陽イオン交換樹脂で除去する軟水装置を取り付けている。
 しかし、除去能力には限界があり、再生塩を使って能力を回復させることが必要になる。スピリットフロー再生方式は節塩、節水によるランニングコストの低減と高純度軟水の両立を可能にした。
 マイコン制御は一定間隔で自動的に再生したり、オプションで流量センサを取り付ければ水の使用量をもとに適切なタイミングで再生することもできる。再生塩は40%削減、節水約30%を実現している。
 シリーズは時間当たり標準処理水量1.5〜12㎥の8機種(22F〜200F)。年間500台の販売を見込んでいる。