軟包装分野で小ロット多品種生産に最適なパッケージ

 凸版印刷は軟包装分野で小ロット多品種生産に最適なパッケージを提供するトータルソリューション「トッパンFP(Flexible Packaging)デジタルソリューション」の提供を4月下旬から開始する。
 菓子や食品、トイレタリーなど軟包装を用いた商品パッケージで、1種固定のデザインだけでなく、地域や季節、可変メッセージなどのバリエーション展開を実現する。
 デジタルプリントを用い、軟包装パッケージの企画、制作、生産、販促プロモーションまでをトータルで支援する。
 企業はこのソリューションを活用すれば、生活者の多様化するニーズに対応した高付加価値商品の提供が可能となる。

 軟包装を用いた商品パッケージの製造は、コスト面などから専用の機械を用いた大量生産が一般的だった。
 最近は生活者のライフスタイルの多様化や訪日外国人旅行者の増加などにより、商品に対する市場のニーズが多角化しており、店頭で他社の類似商品と差別化するためにも、商品の顔となるパッケージに求められる役割が増加している。
 従来、デジタルプリントを用いることで小ロット品に対応したパッケージを製造するサービスはあったが、商品企画から制作、製造、販売までをトータルで提供するサービはなかった。
 同社では、「従来培ってきた企画・マーケティング力や販売プロモーション力を活用し、商品パッケージを生産するだけにとどまらないトータルなサービスの提供していきたい」としている。
 食品やトイレタリー、化粧品業界などに向けて拡販し、2017年に約10億円の売上げをめざす。

 同ソリューション開始に伴い、凸版印刷のパッケージ関連製造子会社であるトッパンパッケージプロダクツの福岡工場(福岡県古賀市)に、軟包装向けのデジタルプリント設備を導入した。