LABシステム最新型、店舗用冷凍機のインバーター発売

LABシステムバージョン8.0

 ラックランドは食品スーパーなどで使われている既存の冷凍機に取り付けて省エネ効果を発揮する「LABシステム」の最新型をこのほど発売開始した。
 LABシステムは冷凍機専用の外付けインバーター。インバーターは電気の周波数を変えてパワーを調整する装置。冷凍負荷の変化に合わせて、冷却できる必要最低限の圧力で運転するため、省エネにつながる。冷凍・冷蔵ショーケースの温度変化が少なくなることも利点。
 一般に、冷凍・冷却関係設備は店舗で最も多くの電力を消費するといわれている。売場面積500坪のある店舗では、同システムを7台導入し23%の削減率を達成。年間160万円の電気代を削減したという。これは年間5.5tのCO2排出量削減につながる。

 最新型の「LABシステムバージョン8.0」はバージョンアップにより最大約30%の電力節減が可能という。店を休業せずに取り付けることができるのもメリットのひとつ。
 既存のシステムはこれまで400店に合計1000台以上の納入実績がある。新バージョンは今年中に400台の販売を見込んでいる。7.5kwから15kwまでの3機種で、それぞれ屋内用と屋外用がある。
 1台72万円から103万円 (工事費は別途)。導入先のほとんどがスーパーだが、食品工場や冷蔵倉庫での利用実績もある。今後は、まだ導入が少ないコンビニエンスストア店舗での導入拡大を図る方針。
 同社は当初、冷凍冷蔵用設備の事業をメインとしてきたが、近年は店舗設計・企画なども手がける総合店舗設備関連企業になっている。