ＩｏＴ・ロボットを提供する次世代型物流施設
保育施設完備で子育て世代の働き手を確保
大和ハウス工業 ＤＰＬ流山��
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大和ハウス工業はマルチテナント物流施設「ＤＰＬ流山�機廚鮴虱娶�流山市に先月28日竣工した。
大規模な物流拠点だけでなく、ＩｏＴ、ロボットなどを提供する次世代型の機能や、子育て世代の雇用創出の役割を併せ持つ。物流施設の建設は第２期工事まで続き、2021年には日本最大級の物流タウンが現れる。
「ＤＰＬ流山�機廚鰐反鵡渋い鯣�えたプレキャスト鉄筋コンクリート造りの地上４階建て。敷地約６万6500�屐�延床約14万1300�屬旅�さを持つ。倉庫面積は合計10万4300�屬如◆屮廛譽�ャスト工法の細い柱を使っているため容積率は高い」（同社担当者）という。
ランプウェイは45フィートコンテナ車が各階に直接乗り入れることができるダブルランプウェイを採用し、構内導線の一方通行を実現、物流効率と安全性を高めた。バースはトラックの回転数が多い１階で両面に設置、施設全体で256台分を完備した。
防災対策は地震の揺れを最大で約１／８に軽減する免震システムを備えたほか、災害時のＢＣＰ（事業継続計画）に対応して非常用発電機（500kVA）も導入した。
立地は常磐自動車道の流山ＩＣから約2.7�劼飽銘屬垢襦Ｅ豕�外環自動車道経由で東北自動車道、関越自動車道に接続し、今年６月に外環道が東関東自動車道の高谷ＪＣＴ（千葉県市川市）まで開通することで成田空港へもアクセスしやすくなる。
応募者の８割が保育施設目当て
ＤＰＬ流山�気亡鞍�された保育施設
１階にカフェテリア（110席）を設置
「ＤＰＬ流山�機廚和腟�模な物流施設では初めて従業員専用の保育施設（受入数40名）を完備するなど、働き方改革の支援モデルとしても注目される。
運営会社のママスクエアは「職育近接」をコンセプトにオフィスやショッピングモールなどに託児スペースを設け、母親が安心して働ける場所を提供する新しいスタイルで急成長している。
大和ハウスはママスクエの認知度の高さを生かし、新たな働き手の掘り起こしにつなげる。実際、テナント企業のパート募集では「応募者の８割がママスクエア目当ての母親」（同社担当者）だという。
テナント企業はヤマト運輸、総合物流のセンコー、丸紅ロジスティクス、大和ハウスグループのダイワロジテックなどが決まっており、「施設全体で従業員数は最大約800人を想定している」（同社担当者）。
流山市は井崎義治市長の子育て環境づくりの施策が奏功し若い世代の人口流入が伸び続けている。一方で流山市を含む近隣エリアの有効求人倍率は１を切る状態にあり、井崎市長は３月28日に行われた竣工式典で「雇用創出の場になる」として歓迎の意を示した。
大和ハウスはママスクエアの転換社債を引き受けるなど事業パートナーとしての関係を深めており、人手不足の解決モデルとして今後建設する物流施設で標準装備していく。
稼働は５月１日。
自動搬送ロボットなど先進技術を提供
次世代型物流施設としての機能も発揮する。ダイワロジテックはＡＩやＩｏＴ、ロボットなどの先進技術を持つグループ企業を抱える。ＧＲＯＵＮＤ社の自動搬送ロボットシステム、アッカ・インターナショナル社のフルフィルメントサービス、Ｈａｃｏｂｕ社のクラウド型運行管理システムなどを使って省人化、作業効率化、納期短縮の実現をサポートする。
テナント企業が抱える課題は様々なため、必要なサービスを組み合わせて提供できるのが強み。また、各サービスを共有する「シェアリングモデル」としての考えから従量課金制を採用し、テナント企業の初期導入コスト低減に貢献する。
ＤＰＬ流山では第１期工事で３棟建設する。総敷地は18万2000�屬傍擇啀箴欧�38万7000�屬砲覆襦�残り２棟はＢＴＳ型で竣工は2020年予定。さらに隣接地で第２期工事も予定しており、全体で総敷地32万2000�屐�延床68万7000�屬瞭�本最大級の物流タウンが現れる。
ＤＰＬ流山�気�ら望む今後の建設予定地。写真奥まで
物流施設が建ち並ぶ