日本初、駅でエビ陸上養殖開始
稚エビを特急ひたちで輸送

 東日本旅客鉄道水戸支社(小川一路執行役員水戸支社長)、東日本旅客鉄道のグループ会社でベンチャーへの出資や協業を推進するJR東日本スタートアップ(柴田裕社長)と、小型閉鎖循環式陸上養殖システムの設計・開発・製造及び付帯サービスの開発と提供を行うARK(竹之下航洋CEO)は、小型閉鎖循環式陸上養殖システム「ARK」を用いた再生可能エネルギーの使用による陸上養殖の実証実験をJR常磐線・浪江駅でこのほど開始した。

 養殖開始にあたり、バナメイエビの稚エビの一部を列車荷物輸送「はこビュン」を活用して3月31日輸送した。輸送当日はバナメイエビの稚エビを品川駅から「特急ひたち3号」に積み込み、浪江駅まで輸送。浪江駅構内に設置した陸上養殖設備に投入し、養殖実験を開始した。「はこビュン」は揺れが少なく、安定した温度帯での輸送が実現できるのが特徴。

 今回の実証実験では、鉄道敷地内での陸上養殖の成育状況、飼育したバナメイエビの出荷方法やシステム稼働の安定性を実証する。

          浪江駅に設置した陸上養殖設備