“香り”テーマに包装シンポジウム

 日本包装学会は「香料の構造・性質、分析方法と保香性容器包装材料」をテーマに「第67回シンポジウム」を東京大井町のきゅりあんで6月19日開催する。
 香料は食品、化粧品、洗剤等、様々な製品に添加され、付与される「香り」は商品価値の向上に不可欠となっている。
 一方で包装材料の香気成分の透過や吸着による製品の品質低下は、各分野で課題となっているが、この現象は科学的に解明されておらず、解決には各分野の専門家からの知見が必要となる。
 同シンポジウムでは香料の基礎や分析方法、透過・吸着のメカニズム、保香性包装材料――の各専門家を講師に招いて学ぶ。
 長谷川香料のフレーバー研究所の池本陽市第4部長が「食品用香料の基礎」、アジレント・テクノロジーの営業本部化学分析部門アプリケーションセンターの関口桂氏が「香気成分の分析方法」をテーマに講演する。
 クラレのエバール事業部エバール樹脂販売部技術サービスグループの黒崎一裕氏は「EVOHの特徴とフレーバーバリア・非吸着用途への応用」、日本製紙の紙パック事業本部の大久保勝行商品開発部部長代理が「バリア性付与紙容器の特徴〜香気成分と包装材料〜」をテーマに講演する。
 シンポジウムの申し込み・問い合わせは日本包装学会事務局まで。(TEL:03-5337-8717、Mail:office@spstj.jp)