冷凍冷蔵倉庫の空き情報を提供、料金は全国一律

 物流施設や倉庫の空きスペースを抱える企業と保管スペースを必要とする企業のマッチングプラットフォーム「souco」を運営する物流スタートアップの㈱souco(東京都千代田区、中原久根人社長)は、全国一律料金の従量制保管サービスにこのほど「冷凍冷蔵温度帯」を追加した。

 食品をはじめ温度管理が必要な荷物の保管に対応する。荷主は初期費用不要で、1パレット1日単位で利用できる。

 受入れ可能な荷姿はパレット(1100mm×1100mm以内)限定だが、保管料が1日1パレット150円、入出庫料が1パレット500円(いずれも税別)と料金体系はわかりやすい。荷物の高さは1500mm以内、重量は750㎏以内。

 工場の保管スペースを圧迫する長期滞留品や繁忙期に膨れ上がる大量の新商品の在庫、冷凍倉庫を建てるほどではない少量の温度管理商品などに使える。

 マッチングプラットフォーム「souco」はシンプルな料金体系で利用者を増やしている

 ホームページ上から利用相談すると、「souco」に登録されている倉庫の中から条件に合った最適な保管先が提示される。決定後はsouco社が提供する入出庫管理システムを利用して倉庫への入出庫提示、作業実績管理、在庫状況などを一元管理し、倉庫の提供者と双方で作業ステータスをオンライン上で確認することができる。

 同社は「souco」を2019年に本格始動したばかりだが、倉庫の提供者と荷主の登録企業数はすでに2000社を超えた。昨年12月には豊田自動織機と業務提携契約を交わした。