日本マクドナルド(サラ・エル・カサノバ社長兼CEO)は、品質管理に関する透明性を高めるため、タイのチキン工場などを一般消費者に視察してもらう。この取り組みは、子育て中の母親代表(ママズ)に生産現場や店舗、作業手順などを「母親の目線で」(同社)直接確認してもらう安全・安心活動「ママズ・アイ・プロジェクト」(プロジェクトリーダー=放送作家・鈴木おさむ氏)の一環。公募する母親代表100名に国内外の工場(ビーフ、チキン、ポテト、バンズの各工場)とレタス農場を訪問・視察してもらう。
7月31日午前11時〜8月14日まで特設ウェブサイト上で公募し、母親代表10名前後で複数の訪問団を結成。チキンやポテト等の工場、レタス農場をそれぞれ視察する。「参加者はその場で得た情報・状況をそのままお持ち帰りいただき、家族や友人に伝えていただく」(同社)。
カサノバ社長兼CEOは都内で31日会見を開き「国内外の農場・工場など生産現場を視察いただく100名のママを今日から募集する」と説明した。
ママズ・アイ・プロジェクトは5月に開始している。現役ママの代表5名(稲垣飛鳥氏、松見早枝子氏、菊池志野氏、萩野綾子氏、根本美穂氏)が意見交換会を定期的に開き、同社の食の安全・安心を確認するために必要な活動は何かについて議論してきた。
ユーザー・非利用者からは同社に対する意見・質問をウェブサイトやソーシャルメディアを通じて広く募ってきた。寄せられた意見・質問は7月30日時点で4013件におよび、「特に調理工程や生産現場での衛生管理に関する投稿を多く頂戴した」(同社)。そこで農場や工場を訪問・視察する機会を用意した、としている。
視察者募集を伝える菊地氏、カサノバ社長、松見氏、稲垣氏
(カサノバ社長以外、ママズ・アイ・プロジェクトのメンバー)