コロナ禍でBRC認証更新に懸念、FSSC2200を取得

 ひかり味噌(長野県下諏訪町、林善博社長)は飯島グリーン工場(同県上伊那郡飯島町)で食品安全マネジメントの国際規格、FSSC22000を認証取得したとこのほど発表した。取得完了まで1年程度かかるケースが多い中、短期間で認証取得を実現した。

 同社は第三者認証を積極的に取得している。HACCPを1998年に導入したことに始まり、ISO22000認証を2006年に取得。2013年には英国小売協会(British Retail Consortium)策定の国際規格、BRC認証を業界でいち早く取得した。以降はBRCの認証機関から派遣される海外の監査員を毎年受け入れて更新し続けてきた。それがコロナ禍でスムーズに実施できないおそれが生じたため、FSSC22000の認証を新たに取得した。

 認証取得は食品安全チームが中心となって取り組んだ。食品安全マネジメントシステムの運用など、これまでBRC認証で取り組んできた内容をベースとして、BRC認証とFSSC認証の要求事項の違いに対応した。システムの構築状況、運用状況の2段階審査を経て短期間で取得した。

 同社の味噌の輸出金額は年115%前後で伸びており、米国や欧州、アジアなど60カ国以上に拡大している。また、海外専用のオーガニックブランドを展開し、米国や欧州の有機規格の認証も取得している。