加工残さの廃棄コストを削減、全自動搾汁システム
主力製品の縦型スクリュープレス（同社ＨＰから）
脱水機（スクリュープレス）の開発を手がける信和エンジニアリング��（宮城県石巻市、渥美庄壱社長）は同社が提供する搾汁機と連携して使える「全自動搾汁システム」を開発した。食品工場の加工残さの廃棄コストを削減するとともに、工場のＤＸ（デジタル変革）を推進して業務効率化を実現する。
同社は主力製品の縦型スクリュープレス（特許取得済）を清涼飲料やアルコール飲料の業界に提案している。果汁などの搾汁率は70〜80％と従来型よりも高く、歩留まり率の改善に貢献する。残さ廃棄コストは70％以下に削減できるという。横型に比べて設置面積が小さいのも大きな特長で、複数台を稼働させて成果をあげている導入先もある。
今回の「全自動搾汁システム」は原料供給から洗浄までを自動化する。ボタン１つで稼働するため、作業時間を大幅に短縮できる。タッチパネル画面との連携で稼働データをモニター管理することで、確認作業の手間と人為的ミスを削減する。
さらに、搾汁の前工程（破砕・原料移送）と後工程（搾汁液の移送・殺菌）を一元管理することが可能になるため、ワンオペレーションで搾汁工程管理のＤＸを実現できる。
「全自動搾汁システム」のイメージビジュアル