アレンジ簡単パスタソース、調理実態を踏まえ開発

報道陣向けに新商品発表会を7月30日実施し、
アレンジメニューを披露した

 キユーピーはパスタソースの調理実態を調べたマーケットリサーチをヒントに、瓶入りパスタソースの新シリーズ「キユーピー アレンジプラス」を展開する。イタリア産トマトを使った「トマト&マスカルポーネソース」、「トマト&ガーリックソース」、「トマト&バジルソース」の3品を16日発売する。

 「アレンジプラス」のネーミングの通り、パスタだけでなく、肉や魚、野菜料理に加えることでアレンジメニューが簡単に作れる。
 ポイントはイタリア北部のエミリアロマーニャ地方で栽培収穫したトマトを使い、現地で原料加工から瓶詰めまで一気通貫で商品化していること。トマトはうま味や酸味、香りにこだわり、調理する際に熱を加えても煮崩れしないような果肉、果皮のある種類を選定した。そのうえでトマトと相性がいい素材として、マスカルポーネチーズやガーリック、バジルなどを組み合わせた。

 キユーピー研究開発本部の山下浩平氏は「具材を炒めた後にトマトを加えて煮込む調理工程は手づくりと同様の工程を再現し、短時間低温殺菌によるアセプティック(無菌)充てんで、採れたての新鮮さを維持している」と強調する。
 
 「トマト&マスカルポーネソース」はマスカルポーネとロビオラチーズの酸味が楽しめるクリーミーな味わいが特徴。「トマト&ガーリックソース」はガーリックのうま味と具材感が味わえ、「トマト&バジルソース」はバジルの風味とドライトマトの凝縮されたうま味が秀逸。「マスカルポーネソース」と「ガーリックソース」にはオリーブ油を使用し、「バジルソース」にはひまわり油を配合している。

約4割がパスタ以外に使用

 今回の商品開発の背景にはパスタソースの調理実態がある。キユーピー家庭用本部の大山寛介氏によれば「当社の調査で市販のパスタソースをドリアやグラタンのほか、肉・魚料理、炒め物などに使用する割合が約4割もいることがわかった」という。汎用性が高く、時短調理に貢献する新シリーズのパスタソースはファミリー層に潜在需要があるとして、料理好きな主婦に向けて訴求していく。

 商品は輸入販売の形態。各290g、350円(税抜)。賞味期間は35カ月。出荷エリアをまずは首都圏、中部、近畿に限定するほか、通信販売で売り出す。年間2億円の売上げをめざす。

        「キユーピー アレンジプラス」3品