凍ったまま加熱調理できる冷凍魚で製品、製法特許
大冷、「楽らくクック」シリーズを業界にアピール
冷凍魚を凍ったまま加熱調理できる大冷の「楽らくクック」シリーズが製品特許と製法特許を取得した。
このほど都内のホテルで開いた同社総合展で全国から集まった顧客にアピールした。
冷凍魚は凍ったまま調理すると「パサつく」、「匂いが出る」、「アク（カード）が出る」などの問題点が指摘されていた。これは、病院給食に冷凍魚を商品供給し始めた約30年前からの懸案課題だった、という。
そこで同社は大ヒットシリーズに育った「骨なし魚」シリーズの調理加工技術を駆使しながら研究を続けた結果、低温・短時間で効率よく、ていねいに生産する製造工程、徹底した鮮度管理などにより問題を解決。凍ったままでも調理できる画期的な冷凍魚を完成させた。
製造技術に加えて、クロレラエキスやpH調整剤の活用、包材の形状など複合的な工夫を重ねて魚の風味や食感を向上させることに成功した。クロレラエキスは即席麺などに使われるケースが多いが、専門家のアドバイスで採り入れた。石垣島で屋外天然培養されたクロレラを使っている。これを使うことで脱臭効果と調味作用が加わった。
真空包装としているため、冷凍魚に使われることが多いグレーズ（氷膜）が不要となり、風味、食感の改善に役立っている。
また魚種や魚体サイズごとに最適な製造加工ノウハウを細かく蓄積しているため、他社の容易な追従を許さない。現在の品揃えは�々饂砂�さけ、��国産まだら、�４┐気弌↓い気錣蕁↓ゥ�ロメバル、�η鮖紊世蕁↓Ю峙�、�┐箸蹈曠奪院↓�皮なしからすがれい、��切身がれい（各40g、60g、80g）と、７月から発売した��天然ぶり、��とろシルバー、��ホキ、��メルルーサ、��助宗だら（各60g、80g）。
９月には新たに�．機璽皀鵐肇薀Ε函↓�姫鯛、��たち魚、�い気鵑沺↓イ泙△検奮�60g、80g、さんまとまあじは70gも）の５魚種も加え、全20魚種で全52アイテムに拡充する。
総合展示会では従来の骨なし赤魚と「楽らく」処理した赤魚の煮付けの食べ比べ提案を行なったが、同じ赤魚でも「楽らく」は煮汁が汚れず、魚体も形をしっかり維持していることが如実に示され、来場した販売先問屋、ユーザーは「これははっきり違いがわかる」、「すごい技術だね、すぐ使ってみたい」などと大きな反響を呼んだ。また骨なし魚と比べ、「楽らくクック」は煮汁が魚の身によく浸み込むことも実証された。
展示会で楽らくシリーズをアピール