出荷記録の7割保存、生産者トレサビ調査で

 農林水産省は食品トレーサビリティについての調査で「農畜水産物の出荷記録等に関する生産者アンケート」を行ない、結果をまとめた。生産者を対象に出荷記録の保存等に関する取り組み状況や意識を把握するために行なった。
 調査は4月から5月にかけて全国の生産者(震災を考慮し岩手、宮城、福島県を除く)を対象に実施し、594人から回答を得た。
 それによると、出荷した農畜水産物の「出荷日、出荷先組合(業者名)、品名、数量」を記載した出荷記録を一定期間保存しているか聞いたところ、「概ねすべての品目で保存の取り組みをしている」は74.3%で、3/4の生産者が保存している。「部分的に保存している」は12.8%、「保存していない」は12.9%だった。
 概ねすべての品目で保存している人に保存方法を聞いたところ、「伝票類」が9割を占め、次いで「帳簿類」、「パソコン等の情報システム(電子データ)」。保存期間は、「3年以内(1年超)」が30.9%で最も多く、次いで「5年以内(3年超)」、「1年以内(3カ月超)」となった。
 出荷記録としては、出荷日、品名、数量などのほかに「収穫日、漁獲日等の日付」、「収穫日、漁獲日等の場所」などが挙げられた。