発酵バター風味マーガリンなど新たに開発

 カネカは発酵バター風味のパン・菓子向けの付けマーガリンや、飲料・製菓市場向け食品香料などの新製品を開発した。4月から全国5都市で開催する同社主催の展示会「フードフェスタ2014」に出展するとともに本格販売を開始する。

船岡利行技術統括部商品開発センター長がグラフなど使い、
新製品の特長を説明した

 発酵バター風味のパン・菓子向けの付けマーガリン「ハイフレッシュHG」は、近年の発酵バター人気の高まりをとらえ、有名リテールベーカリーのシェフらが認めるフランス・ポワトゥシャラント地域産発酵バターをベンチマークとした。喫食時に感じられるキー成分を調整しベンチマーク品の風味をコンパウンドマーガリンとして実現した。製菓製パン顧客の高級志向菓子と菓子パン分野をターゲットとし、2017年に3億円の売上げをめざす。

 純生クリームブレンド用乳素材「ラシュンテα」は北海道産生乳を使用し、添加物は天然乳化成分のみを使用。純生クリームに近似した脂肪球皮膜構造を形成し、同社独自の乳化技術、殺菌技術を組み合わせ、純生クリーム本来の風味を損なわず、ホイップ作業の安定性、良好な保型性を実現した。
 純生クリームの20〜30%を同製品に置き換えて使用すると、原価低減にも貢献できる。純生クリームの使用比率が高い洋菓子専門店への拡売をめざす。

 飲料・製菓市場向け食品香料「カネカフレーバー」シリーズは独自の抽出技術により天然素材から抽出した新フレーバー。マダガスカル産の高級バニラビーンズを原料とした、自然で高級感あふれる香味が特長の「カネカフレーバーバニラ100」、オーストラリア・クイーンズランド州のレモンマートルから抽出したレモンの香味のナチュラルフレーバー「シトラスベース」を開発した。両製品とも、少量の添加で香味を付与できる。飲料、製菓市場での販売をめざす。

プレスを対象に、試食会を行った(東京新宿のカネカ食品本社、テストキッチンにて)

全国5都市で「フードフェスタ」、4月から

 カネカは食品グループ主催の展示会「フードフェスタ2014」を全国5都市で4月から開催する。

【大阪会場】
 4月8日〜9日 10時〜午後6時
 大阪国際会議場(大阪市北区中之島5−3−51)
【福岡会場】
 5月14日 10時〜午後6時
 福岡国際センター(福岡市博多区築港本町2−2) 
【東京会場】
 6月16日〜17日 10時〜午後6時 (17日は午後5時まで)
 東京流通センター(東京都大田区平和島6−1−1)
【名古屋会場】
 6月25日 10時〜午後6時
 名古屋市中小企業振興会館(名古屋市千種区吹上2−6−3) 
【札幌会場】
 9月25日 9時30分〜午後5時
 アクセスサッポロ(札幌市白石区流通センター4−3−55)