日食工・林会長「知恵出し合い、課題解決へ」

 日本食品機械工業会は定時総会を都内で29日開催した。終了後、関係者や来賓を招いて懇親会を開き、前期事業や今期計画などを報告した。

            林会長

 2014年度の事業計画として、(1)食品機械の安全・衛生化の推進、(2)FOOMA JAPAN2014の開催、(3)産学技術交流の促進と関連技術情報の普及、(4)食品と食品機械の安全・安心などの情報提供、(5)国際化への対応、(6)第15期FOOMAアカデミーの開講――を決めた。
 新理事に、石津一二氏(前川製作所常務)、小根田育治氏(鈴茂器工社長)、北村省三氏(北村製作所専務)、南常之氏(なんつね社長)、柳屋芳雄氏(ヤナギヤ社長)、新監事に長沼一雄氏(長沼製作所社長)を選任した。
 懇親会で林孝司会長は「日本の人口は減り続けており、食を支える産業として口数が減ることは、先行きの厳しさを認識しなけらばならない。2013年の食品機械の売上高は4428億円、前年比1%アップした。しかし、この数値は約50兆円と言われている食品製造業の売上高の1%にも満たしていない。だが、我々には食卓を支えているという自負がある。会員が知恵を出し合い、直面する課題の解決に向けて取り組んでいこう」と呼びかけた。

           須藤課長

 開催間近のFOOMAについて、「今年も最大規模で開催することができる。これもFOOMAに対する関係者の期待の表れ。この期待に応えるような展示会にしよう」と語った。
 来賓挨拶した経済産業省の須藤治産業機械課長は「食品機械産業こそ、未来に残るべき、そして成長するべき産業。国民の食を守るという日食工の活動に期待している。我々経産省も中小企業や、モノつくりの現場を支援するため、モノつくり補助金、設備投資減税など様々な施策を考えてきた。これからは実行に移すとき。実際に行動する皆さんの力となるよう我々も行動する」と語った。