ベビーフードに最先端の品質保証
鳥栖ＱＰ、原料供給先を毎月訪問
キユーピーの鳥栖工場はグループで唯一製造を担当しているベビーフードの品質保証システムを確立し、全国のグループ工場にそのノウハウを横展開させている。
鳥栖工場（＝鳥栖キユーピー�蝓∈寛豸�鳥栖市田代外町、時任久雄社長）はマヨネーズを年間１万3625ｔ（07年実績）生産し、九州一円と一部山口に供給。ドレッシングも3572ｔ手がけている。
ベビーフード（3896ｔ）と流動食（2591ｔ）は全国直営９工場の中で生産しているのは鳥栖工場だけ。特にベビーフードは「子供が食べる食品だけに、特に、絶対安全でなければならない」という全社の強い考えを具現化するため、原料段階から徹底した品質管理を行っている。
原料供給先には月１回以上訪問し、原料処理を確認するとともに意見交換を実施。入荷した原料は目視で全量全粒をチェック。さらに毛髪除去機、金属探知機を全量通す。
仕入先段階から管理コード（ＱＡナンバー）が付与されている場合は、入荷後もそのコードでトレース管理する。コードが付いていない場合は工場が独自に管理コードを与える。
この工場の品質管理システムを支えているのが従業員の高い意識。各部署の改善課題ごとに「テーマリーダー」を置き、リーダーの下で改善策を考え、改善に取り組む。目標を山に例え「○合目」とイラストとグラフでビジュアル化して、成果を従業員同士が競う。「めざすはキユーピースター」などのキャッチフレーズも打ち出し、遊び心を加えて楽しく目標にチャレンジする工夫もある。
また、通路などのスペースを活用して従業員の赤ちゃんの写真を大きく貼り出し「○○チャンの成長を助ける大事な仕事です」とベビーフードの安全性をアピールするなど様々な従業員のアイデアを活用している。
生産管理の徹底でロス減少
キユーピーの鳥栖工場の中にある(株)トスデリカはサラダ、麺類、その他惣菜品などをパック加工し、日配しているが、生産計画に基づいて原料処理、調達を徹底しているため、ロスが極めて少なく、原料の残量をほとんど出さないのがポイント。
鳥栖の敷地内に新たに設備を整え、今年４月１日から稼働開始した。全て手作業でパック加工し、毎日5000〜6000パックを大手チェーンスーパーやＣＶＳなどに供給している。
ベビーフード原料の徹底した異物検査
ベビーフード包装ライン