紫外線殺菌システム採用、大阪に1号店

 回転寿司チェーン「無添くら寿司」は最先端の新型コロナウイルス感染症対策を導入した「くら寿司なんば日本橋店」を大阪市中央区に7月27日オープンした。
 
 これまでの様々なコロナ対策に加え、より安全性を高める防菌寿司カバー「鮮度くん」を抗菌化したほか、カバー表面を殺菌する「紫外線殺菌システム」を導入した。

 くら寿司ではレジ前の抗菌遮断カーテン設置」、「テーブル間を遮断する抗菌シート設置」、「全店舗へのアルコール消毒液の設置」、「テーブル清掃時の徹底したアルコール消毒」などを全店で実施している。「鮮度くん」は人がカバーに触れることなく寿司を出し入れできる防菌寿司カバー。カバーには汚れが付着する可能性は低いものの、より安全性を高めるために「紫外線殺菌システム」を導入した。

             「紫外線殺菌システム」を導入

抗菌寿司カバーを10月までに全店導入

 寿司皿がレーンを1周するごとに紫外線を寿司カバーに照射して殺菌を行う。太陽光の1600倍の殺菌効果を持つ近紫外線を使用。厨房に設置された紫外線殺菌灯付近を約10秒かけて通過する間に紫外線を浴びせる。防菌寿司カバーに一般生菌を2万5000個付着させ、「紫外線殺菌システム」で照射したところ、「検出せず」(300個以下は検出不可)との結果が出た。菌やウイルスがカバーに付着した場合でも98%以上殺菌できるという。

 (一社)抗菌製品技術協議会認定の「SIAAマーク」を取得した抗菌の寿司カバーは紫外線を透過させない素材(ポリカーボネート製)で、寿司の品質や味に影響がない。今年10月までに全店で導入する予定。

           厨房側に設置された「紫外線殺菌システム」