【年頭所感】
3月開催のモバックショウ、成功させる
日本製パン製菓機械工業会 田中 利幸理事長

     田中理事長

 我々のユーザー業界である製パン・製菓業界は消費者の低価格志向が続くなか、流通業界のプライベートブランドによる低価格路線や表示問題への対応など厳しい経営環境下にある。
 当会は23回目となる「2013モバックショウ」をインテックス大阪で3月開催する。キーワードは機械設備(マシナリー)、原材料・副資材(マテリアル)、市場情報(マーケティング)の“3つのM”。厳しい経済環境にもかかわらず、出品社数としては大阪開催最多の232社が出展し、1427小間の規模で開催できることは関連業界をはじめ、ユーザー業界のご支援の賜物であり、深く感謝申し上げる。
 今回はユーザー業界によるイベントを拡充するとともに、新製品や新技術、製品開発に繋がる新情報などを取りそろえ、パン・菓子の国際的な関連産業総合展として成功させたい。
 また、本年は我々機械設備メーカーとして、国内市場に軸足を置くものの、海外市場にも目を向けなければならない。特に東南アジア諸国連合(ASEAN)では、生産年齢人口が増加傾向にあることから食品業界が急速に進出を図っており、当会も海外市場開拓事業委員会が中心となり、十分な検討を重ねて海外に進出する準備を整えるとともに、モバックショウが真にアジアのハブ展示会として、アジアからの集客力を高める方策を考えなければならない。
 本年は創立51周年となるが、この先10年、20年を見据えてユーザー業界の発展に寄与していきたい。