カネカはマーガリン100%でありながら従来品と比べて、より先味と後味をアップしたバター風味の練り込みマーガリン「コンセブールシルバー」を開発した。国産バターの味わいを出すために独自で改良を加えた香味材と、バター風味の出現の仕方・質を向上させる技術を加えたBTE技術(Butter Taste Enhance)により、バターに近い先味と後味を実現した。
2008年8月からバター風味マーガリンとして「コンセブール」シリーズを展開してきたが、マーガリン100%品はバターに比べてコク味が持続しないという課題があり、これまではバターを10%添加した製品を合わせて販売してきた。「コンセブールシルバー」は、こうした課題を解決したバター風味を持つ100%マーガリンとなる。
「バターをまったく使用しないことによるコストダウンメリットを持ったバター風味のマーガリン」(同社)として、製パン用途中心に拡販をめざすとともに、同技術を応用したペストリー用シートマーガリンなど、バター風味をもったマーガリン製品群のさえなる拡充をめざす。