ファンドに出資、農業の六次産業化を支援

 カゴメは8月に成立した農林漁業成長産業化支援機構法に基づき設立される「農林漁業成長産業化支援機構」へ発起人として出資する。出資額3億円。事業開始は2月を予定している。
 農林漁業の成長産業化の実現に向けて創設。様々な二次・三次産業分野の事業を開拓し、バリューチェーンのイノベーション(六次産業化)に取り組む農林漁業者への資本力強化や経営支援を行なう。同社はその使命に賛同し、出資を行なう。
 同社は1899年の創業以来、トマト栽培を通じて農業振興に長く携わり、昨年で発売80年を迎えるトマトジュースは全量国産化をめざし、国内の契約栽培の拡大を推進している。98年から大規模菜園で生鮮トマト事業に取り組んでおり、海外でもトマトの生産に取り組んでいる。
 「国内外で農業が成長ビジネスとして注目されているが、日本の農の発展が当社の事業機会拡大につながる」(同社)と考え、同ファンドを通じて農業の六次産業化をさらに拡大・高度化する取り組みを支援する。