肉も魚も第1号機が活躍中

 ドリマックスは野菜加工機が主力で、食品工場やチェーン店のセントラルキッチン、飲食店舗などに納入実績を持つ。野菜関連の国内需要を一定程度開拓できたとして、食肉分野進出で売上げ拡大をめざしている。

水産品のダイスカット

 食肉加工用の第1号機は、大手ファミレスチェーンに下処理した肉を納めている九州のメーカーに昨年納入した。このファミレスではハンバーグの断面を強調してジューシーさをアピールするなど他店との差別化に成功している。
 また水産加工用にも応用している。同社は7年ほど前にも、販路を拡大させるためシーフードショーに出展したことがある。しかし、「当時は技術的にも、機械を説明するにも不十分だった」(同社)と思うような結果が残せなかった苦い経験をしている。

きっかけとなった、サメの軟骨

 その反省をもとに技術力をさらに研磨。3年ほど前、ある水産加工メーカーによるサメの軟骨をカットしてほしいという要請にも応じられるようになった。この経験がある程度の硬さでも対応できるという実績となり、今回の食肉加工機械の開発のきっかけにもなった。
 昨年、「リベンジ」する形でシーフードショーに再度出展、水産業界にもその名を知らしめる1歩を踏み出した。水産向けの第1号機は、回転寿司業界にマグロを下処理している加工メーカーで活躍している。

 フードエンジニアリングタイムス(FEN)2013年4月3日号掲載