日本初、燻煙発生機能付き高火力ガス式焼物器を開発

 タニコー大阪ガス東邦ガスの3社は共同で、日本で初めて燻煙発生機能を搭載した高火力ガス式焼物器を開発した。

  HCJのタニコーブースで新商品をアピール

 燃焼用空気ファンを用いて強制的に空気を送り込むことで、高火力で均一に加熱できる高火力のブラスト燃焼バーナを搭載し、熱板温度800℃以上の高温化を達成した。従来器よりバーナの本数を増やし、バーナピッチを狭くしたことで、焼ムラを抑えた。炭火と同等の火力なので、鰻料理店などの高火力を求める業種にも対応できる。
 オプションで、燻煙発生機能を用意。バーナ近傍に金属棒を搭載し、バーナからの輻射熱で燻煙が発生しやすい温度まで金属棒を加熱することで、金属棒に滴下した肉汁や調味料から燻煙を発生させ、調理物に風味付けできる。
 和食調理などでは、調理物から滴下した肉汁や調味料の雫を熱板表面で加熱し発生する燻煙で、調理物に香ばしさを風味付けする調理がある。これまで、高温で加熱する場合は、熱板が油分を弾き、燻煙が発生しないため、別途風味付けを行っていたが、この手間が省ける。
 鰻焼き、焼き鳥など、高火力調理を行う業種を対象に提案する。4月1日からタニコーが受注生産により販売を開始し、10月1日から本格的に販売する。