仕入、保管、加工から納品までMSC・ASC認証取得

 築地魚市場(東市、吉田猛社長)傘下で北海道の加工拠点であるキタショク(菅原謙二社長)が、MSC(海洋管理協議会)とASC(水産養殖管理協議会)のCoC認証(加工・流通工程の認証)を3月10日付で取得した。 
 既に同認証を取得している築地魚市場は子会社・共同水産も含め、グループでの仕入、保管、加工から納品まで一貫した認証品の供給体制が整った。
 東市ではキタショクの認証取得を契機にグループ総合力をさらに向上させ、多角的なサービス体制の整備を進めていく方針。
 今年は豊海市場内に約45億円を投資した最新鋭の2万t級冷蔵庫、HACCP対応加工場なども完成する。東市では「今後も国際化する東京の食の安全に積極的に取り組む」としている。
 MSC、ASCは今や世界標準。2012年のロンドン五輪から導入が始まったMSC・ASC認証水産物の使用の動きは広がっており、今年のリオデジャネイロ五輪でも供給水産物は認証食材に限定される運び。
 この流れは、2020 年東京五輪を見据えてさらに拡大しており、日本国内の外資系ホテルを中心に認証の有無が取り引きの前提条件に挙げられている。