洗浄の省人・効率化と省エネ、物流展でアピール

 クレオは国際物流総合展に「洗浄作業の効率化と人手不足解消」、「洗浄における省エネ、ランニングコストの低減」をキーワードに出展する。

         物流コンテナ洗浄機

 物流コンテナ洗浄機は高速回転の遠心力で容器に付着した水分を除去する。これまでの洗浄機は洗浄後の容器に熱風を当てて乾燥していた。そのため、熱風を作るには灯油、ガスなどが必要で燃料費がかかっていた。
 出展機は乾燥工程で熱エネルギーを使わないので、蒸気使用量が削減でき、従来型の洗浄乾燥機と比べても音が静かになるので、作業環境の改善につながる。機内の衛生レベルの維持のために、自動機内洗浄装置を搭載しており、機内洗浄作業の効率化が図れる。 
 また、洗浄機の前後に容器の段バラシ装置、反転・段積み装置を付けることで、投入、取り出しを自動化し、洗浄にかかる工数の削減ができる。

       容器洗浄脱水機

 容器洗浄脱水機は、1台で洗浄から脱水までできる、省エネルギータイプのバッチ式。しっかりと洗浄したあと、高速回転の遠心力で水切りを行う。水切りに熱エネルギーを使わないので、省エネ、ランニングコストが削減でき、多種類の容器の洗浄、脱水にも対応している。1時間当たり最大60枚を洗浄できる。主に自動車部品を運ぶ通箱の洗浄脱水で豊富な実績がある。
 パレット洗浄機は圧倒的な水量でパレットを丸洗いし、高速回転の遠心力とブロワのエアブローで洗浄後のパレットの水を切る。毎時30枚から180枚まで、処理枚数やスペースに応じたラインナップを揃える。

 物流業界では商品を運ぶ容器やパレットなどの衛生管理の重要性が増してきているものの、折りたたみコンテナーなど、洗浄するという意識が低いものがある。
 同社では「物流業界では汚れの目立つ容器だけを高圧洗浄機などで洗浄するような流れがある。そうすると水の使用量が多くなり、手間・工数もかかる。汚れたら洗うより買い換えたほうが良いというような風潮も見受けられる。
 出展機で自動化することにより、人員もコストも減らせる。当社のハード・ソフト・メンテナンスのトータルソリューションをアピールし、物流業界での容器洗浄のすそ野を広げていきたい」としている。