ローソンG向けに野菜加工場

 ローソンが出資する農業生産法人(株)ローソンファーム千葉(千葉県香取市)はローソンファームの母体でもある(株)芝山農園と3次産業者の(株)漬物工房彩との共同出資で、香取プロセスセンター(株)をこのほど設立した。同社は6次産業化事業として認可された。今秋以降、農林漁業成長産業化ファンドを活用して野菜の加工場を建設し、来春以降の事業開始をめざしている。
 加工場を建設することにより、これまで店頭販売が難しかった規格外品や余剰品を有効活用し、生産者の収益向上や経営の安定化を図る。また雇用を創出することで地域経済の活性化を図る。加工場では、カットした大根、にんじん、白菜、キャベツなどを関東甲信越地区のローソングループ店舗向けの中食工場、漬物工場に原材料として販売する。15年度の販売計画は2億8900万円。
 香取プロセスセンターの資本金は1億円。出資比率は、(株)農林漁業成長産業支援機構(大多和巌社長)のサブファンドである、ちば農林漁業6次産業化投資事業有限責任組合が50%、ローソンファーム千葉26%、漬物工房彩14%、芝山農園10%。
 農林漁業成長産業支援機構は昨年1月設立。国が300億円、カゴメ、ハウス食品グループ本社、味の素、キユーピーなど食品を中心とした民間企業9社が総額18億円を出資している。

 フードエンジニアリングタイムス(FEN)2014年6月11日号掲載