「BASHO MANAGEMENT」
日本の物づくりの哲学を示した前川製作所の前川正雄名誉会長著「BASHO MANAGEMENT」がこのほど発刊された。
ダイヤモンド社から4年前に発刊した「モノづくりの極意、人づくりの哲学」を英訳したもので、一般書店では販売していない(アマゾンでは入手可)。副題は「New Japanese Philosophy of Manufacturing and Empowering People」。
「日本のモノづくりは世界一。産業界がまとまれば世界経済をコントロールできるほど」と語る前川名誉会長。英語版を発刊したのは、日本のものづくりの本質を欧米に知ってもらうためだ。
「今、アメリカのモノづくりはズタズタ。10年20年と立ち直れないだろう。そうなると、また日本叩きが起きる。だから英語版を出した」と前川氏。
ヨーロッパは日本市場が閉鎖的だと考えており、輸出をしにくいのは自らの努力不足とは考えず、日本が何かインチキをしているからだと誤解する傾向がある。
しかし、名誉会長は「GMが日本に来てトヨタに勝てるかを考えてみればいい」と一刀両断する。
カイゼン、JIT(ジャストインタイム)、小集団活動などは海外でも有名な日本の手法だが、表面的なテクニックだけを取り入れて「人」の部分を無視しては根付かないことが多い。誤解が生まれるのもこの辺りにあるのかもしれない。
本書は改善などの具体的な手法を示す技術書や経営書の類ではなく、20世紀までの産業と21世紀からの産業についてなど、生物学的な視点で産業の環境変化への適応を説明している点が独特。
理念的なものが重要な部分を占めるため、冒頭でマエカワ共同体の説明に必要な「場所」の概念を説明している。
プレイスでもテリトリーでもポジションでも表現しきれない「場所」を説明するには「BASHO」と言う言葉を使うしかなかったという。
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