地球温暖化を考える「未来の寿司体験会」

左から銀座久兵衛の主人、今田洋輔氏と本田さん、
出雲社長 

 機能性食品メーカーのユーグレナ(東京都港区、出雲充社長)は、東京銀座の寿司の名店「銀座久兵衛」の協力で「未来の寿司体験会」を9月22日、都内で開いた。

 「未来の寿司」とはネタが全く乗っていないシャリだけの寿司。女優でフィギュアスケーターの本田望結さんや一般招待の親子5組が参加。「地球温暖化が進めば、寿司ネタがなくなる」との指摘に、本田さんや親子が銀座久兵衛の寿司を味わいながら、地球温暖化について考えた。

 9月22〜29日の「SDGs(持続可能な開発目標)週間」にちなんだ企画。「このままでは近い将来、食べられなる魚」をクイズ形式で挙げ、東京大学大気海洋研究所の伊藤進一教授が解説した。

 伊藤教授は海水温の上昇や降雨量の増加、海藻類の減少など、地球温暖化に伴う様々な要因により、シャコ、サケ・イクラ、ホタテ、アワビ、スワイガニが2040年〜2100年頃に「海に生息できなくなる可能性がある」と指摘。一様にショックの表情を見せた子供たちに、ユーグレナの出雲社長は「皆さんが大人になっても、シャリだけの寿司ではなく、きちんと魚や貝が乗ったおいしい寿司を食べられるようにするには、どうすればいいかを考えてほしい」と呼び掛けた。

本田さん「一人ひとりの気持ちが大切」

 本田さんは「お寿司が大好きなので、シャリだけの寿司を見てショック。地球温暖化が私たちの身近なところに影響してくるのがよく分かった。地球の環境を守るためには一人ひとりの気持ちが大切。皆で考えながら、ともに行動していきたい」と語った。

右が銀座久兵衛の寿司、左の「未来の寿司」は海
鮮ネタが乗っていない