冷食ＪＡＰＡＮ開幕
今秋発売の新型「Ｃ−ＬＴＳ」を展示
冷凍食品と冷食製造に特化した初の専門展示会「冷食ＪＡＰＡＮ」が東京ビッグサイト青海展示棟で７日開幕した。９日まで。
三菱重工冷熱は冷凍食品工場などに、自然冷媒冷凍システムと工場熱源の省エネ・熱ソリューションを提案している。具体的には�ヾ�存冷蔵庫のリニューアル向けに開発した新型「Ｃ−ＬＴＳ」、��比較的小型の冷蔵倉庫に適したＣＯ２単体冷媒の冷凍冷蔵コンデンシングユニット「Ｃ−ｐｕｚｚｌｅ」の40馬力タイプ――の２機種を紹介する。いずれも自然冷媒を使った高効率な冷凍ユニット。
新型「Ｃ−ＬＴＳ」は今秋発売した。従来機に比べ大幅に小型化したことが最大のポイント。冷蔵倉庫で一般的な３ｔクラスのエレベーターに乗せることができるので、機械室が倉庫の上階にある倉庫でも容易に更新できる。
新型小型ユニットはいずれも同じサイズ（Ｗ200cm×Ｌ250�僉滷�240�僉法�設置面積は従来機比31％削減した。乾燥重量なら約23％の軽量化を実現している。さらに、バルブの位置などを見直すことでメンテナンスなどの利便性を向上させている。
外観も一新しており、白を基調にブルーのストライプとロゴを配色し、クリーンなイメージを出している。
「Ｃ−ＬＴＳ」は電動機定格出力が24〜12�圓裡亀ー錣�あるが、今回リニューアルしたのはシリーズの中でも比較的小型の24�圈�37�圈�45�圓裡灰織ぅ廖�
「Ｃ−ＬＴＳ」シリーズはアンモニア冷媒の半密封圧縮機（一次側）で生み出した低温を、ＣＯ２をブラインとする二次側と熱交換する方式を採用している。
アンモニアはユニット内だけに閉じ込められており、二次側のＣＯ２が倉庫のクーラーやフリーザーを循環して冷すため安全性が高い。
しかもフロン冷凍機（Ｒ22、水冷式２段圧縮スクリュー冷凍機との比較）と比べて約35％の省エネ性能を発揮する。このため多くの冷蔵倉庫で採用されている。
ＣＯ２冷凍機「Ｃパズル」に40馬力も
ＣＯ２冷凍機「Ｃパズル」に40馬力
ＣＯ２単体冷媒を採用した冷凍冷蔵コンデンシングユニット「Ｃ−ｐｕｚｚｌｅ」（Ｃパズル、三菱重工サーマルシステムズ社製）シリーズは、既存の10馬力と20馬力に今年夏から40馬力タイプが加わり、シリーズが充実した。
「Ｃ−ｐｕｚｚｌｅ」は低圧縮比に優れたロータリー圧縮方式と、高圧縮比に優れたスクロール圧縮方式を組み合わせた特許技術の２段圧縮機「スクロータリーコンプレッサ」を採用している。
これにより安全性とすべての運転条件での高効率を実現している。さらにガスインジェクションサイクルの採用でさらなる高効率と省電力を実現している。低騒音なことも特長で、音だけでは動いているのかわからないほど静かという。
40馬力タイプは20馬力タイプ２基とレシーバーなどを収容した容器ユニットで構成しており、小型機を複数設置する場合に比べ施工配管が簡素化できる。
高さを統一し景観に配慮したデザインを採用。これらの機器を分離した構成にすることもでき、狭い場所に対応する自由な設置性を実現している。既設機からの置き換えや位置変更の場合も対応しやすい。
オイルポッド（油溜め）の設置により圧縮機の給油を確保することで、コンデンシングユニットとユニットクーラー間の配管の長さは最大100ｍ、高低差は22ｍまで使用可能。
ＣＯ２は腐食性がなく、安価であるためメンテナンス費用の削減に役立つ。
同シリーズは発売以来ユーザーから好評で、保管庫・冷蔵庫・荷捌きゾーンを中心に数多く導入されているという。自然冷媒導入の補助金を利用できることも強みの一つとなっている。
新型機の開発だけでなく、同社では総合的なソリューション提案にも力を入れている。