冷凍寿司を訪日外国人向けに販売

      「J's Agri Market」

 旅行会社大手のJTBは関西国際空港の国際線ゲートエリアで運営する日本産農産物の販売店舗「J's Agri Market(ジェイズアグリマーケット)」で、訪日外国人向けに冷凍押し寿司を12月2日販売開始した。大阪を中心に回転寿司チェーン店を展開する大起水産グループの大起産業(大阪市、佐伯保信社長)が独自に開発した。

 冷凍押し寿司は穴子とえび、焼きさばの3種類。いずれも1本1000円。約5時間の自然解凍後、電子レンジで30秒温める必要があるため「帰国後に訪日の思い出として食べてもらう」(JTB)ことを想定している。

 「J's Agri Market」は国際線の出国審査後の制限エリアに2018年12月にオープンした。訪日外国人の購買ニーズが高いみかんやいちご、シャインマスカットなど旬の果物を中心に取り扱っている。越境ECサイトの「J's Agri」で日本出国の7日前までに購入すると、出国時に「J's Agri Market」で検疫済みの商品を受け取ることができ、訪日外国人の手ぶら観光の促進につなげている。

 今回の冷凍押し寿司も出国7日前まで「J's Agri」で予約注文を受け付ける。ECサイト、店舗とも購入時に税金はかからない。

        左から穴子、えび、焼きさばの冷凍押し寿司のイメージ