ロボット機器の開発ベンチャー、iPresence合同会社(神戸市、クリストファーズ・クリスフランシス社長)は昨年11月に大阪で開催された「日本の食品輸出EXPO」にテレプレゼンスアバターロボット「temi」15台を提供した。渡航制限で来日が難しい海外バイヤーの商談参加をサポートした。
テレプレゼンスアバターロボット(テレロボ)はロボット技術と遠隔ビデオチャットを融合させた新たなコミュニケーションツール。海外バイヤーは「temi」を遠隔操作して会場内を自由に見て回れるほか、出展者と商談を行うこともできる。また、追従モードが搭載されているため、展示会スタッフの後をついていくだけで目当てのブースにたどり着ける。
「temi」15台が勢ぞろい、展示会でこれほど大規模にロボットを運用したのは日本初という
出展者や展示会スタッフは、ロボットにディスプレイだけでなくボディがあることで、海外バイヤーの存在を身近に感じながら商談を進められる。会期中に商談が成立したケースもあったという。
テレロボは国内外で用途開発が進められているが、今回は海外バイヤー向けの展示会参加サービスという視点が画期的で、新たなサービスとして注目を集めそうだ。
海外バイヤーと商談中、疑似対面の感覚はWEB会議より強く、実際に成約に結び付いたケ
ースもあった