小杉直輝氏監修による「食品工場改善」

伊藤忠フレッシュの改善事例　–８-
バトンタッチゾーンの導入（３）　バトンタッチゾーンの必要性

　　　　　―伊藤忠フレッシュ�蝓淵札鵐拭七弍腸�善担当）西川隆雄専務

　６人の作業を３人作業に改善したが、ここで問題が発生した。

　�，虜邏伴圓�どうしても常に先行するため�◆↓�の計量担当者が追われ　�，虜邏伴圓房蠡圓舛�発生した。
　さらにカートンが定貫になると��の作業者が梱包に移動し�，虜邏伴圓房蠡圓舛�発生しまう。
　しかも�，虜邏伴圓�手持ちの原料を作業し終えると、冷蔵庫に原料を取りに行くため、�◆↓�の作業者に手待ちが発生してしまうのだった。

　�，虜邏伴圓亮蠡圓舛魏�善するには�◆↓�の作業者のムダを無くしてスピードを上げることだと考え、その改善に集中したが、速さにも限度があるので効果は表れなかった。

　そこで小杉先生に改善をお願いしたところ、すかさずバトンタッチゾーンの指導を受けた。これで作業の見方が変わった。本来、ここで改善すべきは�，虜邏伴圓世辰燭里澄�
　早速改善に取組み、�，離丱鵐疋宗爾硫�に秤を1台設置した。��の作業者が梱包するときは�，虜邏伴圓麓�分でも計量するようにした。これでバトンタッチゾーンが完成した。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　バトンタッチゾーンの改善

　�，涼甘�者は原料が減るとランプ（あんどん）で知らせる。
　原料の供給は本ラインの水すましが動き、標準手持ちを可能にした。
　これで全員の手待ちがなくなった。

結果を追い求める

　改善で大事な事は結果を追いかける事。作業担当者に結果が見える仕組みは重要だ。
　静岡センターでは人時生産数量で結果を追いかけており、結果は毎朝朝礼で報告している。
　まぐろの柵取ラインは６人が大きなテーブルで作業していたのを３人の屋台に変えたことにより、55％の人時生産性の向上となった。
　計量屋台の改善からバトンタッチゾーンの改善、カンバン、あんどん等の複合的な改善を進め、現在では85％の人時生産性向上の目標値を設定している。