売場やバックヤード支える機器が競演

 「スーパーマーケットトレードショー2015」が東京ビッグサイトで10日開幕した。省エネや小型化、他店との差別化を図る提案など、売場やバックヤードを支える機器・包材も出展している。12日まで。

広いスペースで様々な機器を紹介しているイシダのブース

 寺岡精工やイシダは広いスペースを確保し、レジやPOSシステム、ラベルプリンタ、包装機などの新機種、新スタイルを提案している。イシダの自動計量包装値付機「WM−AI」は重心が高く転倒しやすいトレーの転倒を防止し、通過率を向上させる。トレーの形状と商品の盛り高さを自動検知し、最も適した条件で包装する。これにより、包装時のフィルムの張りやラベル貼り位置を調整し、商品を見栄えよく仕上げる。

 福島工業や岡村製作所、レイテックは省エネ性を向上させた冷蔵・冷凍ショーケースを紹介している。また、福島工業のブースでは、低温スチーマーや低温乾燥庫を展示し、店内加工で出来立てを提供できるレシピを紹介。実演では、帝国ホテルの元シェフによる10品目の野菜のチェードサラダ、ジャンボ棒ヒレカツ白身魚のミルフィーユ仕立てなどを試食提案し、来場者を惹きつけている。

 中村産業は欧州のスーパーで主流になっている調理スタイル「レディミール」を機器や包材とともに紹介した。同社のトレーシーラーとともに、今回はシールドエアージャパン合同会社の包材「シンプルステップス」を展示し、来場者の質問に応じていた。
 「シンプルステップス」は電子レンジ調理用の冷蔵・冷凍食品向けのバキュームスキンパック。食材に密着させるスキンパックのため、縦置きも可能。陳列時にも効果をあげられる。自動蒸気孔仕様のため、そのままレンジに入れるだけで簡単に調理できる。

福島工業は低温スチーマーや低温乾燥機で実演している

中村産業は欧州スタイルのレディミールを紹介、同社は数年前から
業界に先がけて日本のバイヤーに提案している