「水切り」蓋材を改良、易開封性、液こぼれ軽減

 共同印刷は即席カップ焼きそばの湯切り蓋に多数の採用実績を持つ、部分開封「パーシャルオープン」の機能を改良した。易開封性や液こぼれを軽減するなどユニバーサルデザイン性が向上、みつ豆、あんみつ用途に販路を拡大する。

パーシャルオープンの水切りタイプ

 ダイカッターシステムを用いたハーフカット技術と易剥離樹脂を組み合わせて、開封機能を充実させた。従来、包材はそれぞれの包装機に合わせなければならなかったが、多少のズレを許容し、タグの形状を工夫することで、どの包装機でも適用できる汎用性を高めた。その結果、水切り口の形と位置を自由に設定できるようになった。
 焼きそば用の湯切り蓋が中心だったが、今後はみつ豆やあんみつ、フルーツのシロップ漬けの水切り、漬物にも導入を呼びかけ、販路を拡大する。

 先行する焼きそば用の湯切り蓋は6年前に開発、大手即席めんメーカーが採用して以来、他のメーカーからも採用が相次いだ。湯切り・水切り以外に芳香剤などの揮散孔の形成にも導入することができ、「トイレタリーメーカーなど思いがけないところからの問い合わせも増えている。開けやすいが、しっかりとした包装でユニバーサルデザイン性を兼ねており、部分開封の需要は今後も増えるだろう」(同社)としている。

使いやすさを実現する易剥離樹脂と両面ハーフカット技術を注入した