農水省は沖縄県宜野湾市のジーケイフーズ��（具志堅正秀社長）から提出されていた事業再編計画をこのほど認定した。農業競争力強化支援法に基づく措置。これによりＧＫフーズは沖縄振興開発金融公庫からの資金貸付け、設備投資に係る割増償却を受けられる。
ＧＫ社は沖縄ファミリーマートの指定工場として弁当、惣菜、おにぎり、サンドイッチ類を開発製造しているが、宜野湾工場は新築から53年が経過し老朽化している。そこで新工場に製造を移管し製造ラインを一新。国産原材料にこだわった製品を開発、増産するとともに、生産者や農業生産法人との契約取引きによる原材料の調達を増加させることで、生産者の経営安定、流通経費削減につなげる。
実施時期は今年６月から2025年６月。
農産物の調達額は2019年度１億3100万円だったが、これを24年度には１億4400万円に引き上げる。このうち国産農産物は9100万円を１億1700万円に増やす。
従業員１人当たりの付加価値額は19年度の310万円を350万円に引き上げる計画。
宜野湾工場は同市水道局から以前より上水道の取水過多を指摘されていたが、貯水槽の増設や生産フローの変更により取水制限を何とか免れてきた。今回、新工場をうるま市に建設稼働することにより、沖縄ファミリーマートから要望されているパッケージカット野菜を仕入れから自社対応に切り換えることで売上げの拡大を見込んでいる。
沖縄ファミリーマートが属する「リウボウ」グループの「リウボウストア」（12店）向けの新規売上げの獲得もめざす。
こうした対応で24年度に新規売上げ１億4000万円の上乗せを見込む。
今回の事業再編で新規雇用150名を含め従業員数は271名を見込む。
農水省の窓口は食品製造課外食産業室。