阿部万寿雄の「食の安全」と「ものつくり」 −25−
付加価値を生み出す(2)

 食品産業においても国際化が進む中、HACCPやISOなど国際基準の共通技術導入が固有技術の基盤のレベルUPに貢献している。
 輸出を目指す中国や東南アジアの食品企業はHACCP・ISO9001の取得が義務付けられ、経営者も安全衛生・品質管理の認識と理解をしている。
 ベトナムの企業を訪問し、若い社長に面談したところ、市場は日本のみでないと言い切る。アメリカや欧州と3極を常に見渡してビジネスを考えている。近くロサンゼルスに商談に行く予定という。まさに国際感覚を取り入れた商品づくりと国際基準に適合した品質管理を現場で実践していた。
 是非日本の企業経営者も国際感覚を学び取り、実践と行動を期待したい。