太陽光発電の余剰電力循環モデル始動
ＡＩを使ったエネルギーマネジメントや企業・家庭向けの電力供給事業などを手がける�螢▲ぁΕ哀螢奪鼻Ε愁螢紂璽轡腑鵐�（東京都千代田区、秋田智一社長）は、物流施設などに設置した太陽光発電で発生する「余剰電力」を買い取り、ＣＯ２フリー電力として供給する「余剰電力循環モデル」事業を開始した。伊藤忠商事と連携して取り組み、再生可能エネルギーの普及拡大に貢献する。
アイ・グリッドの子会社、�蝪孱丕� ＪＡＰＡＮが自家消費型の太陽光発電システムを設置し、余剰電力をアイ・グリッドが買い取って、太陽光発電の設置先と周辺地域（法人・家庭）に販売する仕組み。
ポイントは余剰電力をムダにしないこと。これまでの自家消費型太陽光発電システムは発電電力を施設内ですべて消費できる、電力使用量の多い冷蔵・冷凍センターが主な対象となる一方、電力使用量の少ない定温・常温倉庫では余剰電力が発生し、設置するメリットが少ないという課題があった。
循環モデルは定温・常温倉庫で発生する余剰電力をアイ・グリッドが買い取るため、太陽光発電システムの対象施設を大きく広げることができる。
日本アクセス春日井物流センター
伊藤忠商事の子会社で食品卸大手の日本アクセスは春日井物流センター（愛知県春日井市）と、ファミリーマート専用の佐野定温・冷凍センター（栃木県佐野市）の２拠点に太陽光発電システムを導入し、３月から稼働しているが、今後は循環モデルを使って定温・常温倉庫への設置を順次進めるとしている。
アイ・グリッドは物流施設のほか、ホームセンターやスーパーなどの商業施設にも提案していく。